車両盗難・自動車窃盗の防犯対策

　これも車好きな方はみなご存じの通り、最近の窃盗団は具体的な注文を受けてから窃盗を行います。「この年式のランドクルーザーが欲しい」「黒色のアルファードをよろしく」という具合に、まずは注文が入ってから窃盗がなされます。

　そのため、窃盗団の活動エリアに駐車されてある車両はいつも下見され、チェックされています。どこかの業者に不法侵入されて張り紙が残された日も窃盗団によって把握されている可能性が高いので、そのまま放置していると「ここはザルだな。ランエボの注文が入ったらまずここに来よう」などとなってしまいます。

　窃盗団の目印として悪用されないよう、買取以外のたとえば格安車検のようなチラシであっても、すぐにはがしておきましょう。

時間的に余裕があるのであれば、警察にも連絡しておこう

　次に、もし時間的に余裕があるのであれば、地域の警察にも連絡しておきましょう。特に、敷地内に不法侵入しないと残せない位置に張り紙があった場合には、それだけでも通報理由として十分に成立します。

　緊急度が高いと感じた場合には、110番で通報するのも良いでしょう。110番を受けた警察は、その事案を必ず記録として残さないといけない決まりがありますので、きっちりと記録を取ってくれます。

　もちろん、警察署に足を運んで相談した場合でも、深夜早朝の巡回ルートにあなたの駐車場を追加してくれるなど、警察としての対策も取ってくれます。

さらに余裕があるなら、動画を撮ろう

　さらに金銭的に数万円程度の余裕があるのなら、動画を撮って次にチラシ業者が張り紙していく不法侵入の様子をTwitterやYouTubeで公開してみましょう。買取業者が不法侵入して頼んでもないチラシを残していく動画は、コンテンツとしても優れものです。

　たとえば、ドラレコの最大手であるユピテルのこちらの暗所性能にも強いモデルに、モバイルバッテリーのトップブランドであるアンカー社のこちらの大容量モデルをつないで24時間ずっと録画させておけば、簡単に24時間監視ドラレコのできあがりです。これでもし業者がワイパーにでもチラシをはさもうものなら、ドラレコの真ん前なのでその顔もしっかり撮影できます。うまくいけば、来週の今ごろは不法侵入業者の様子をアップロードできてバズっているかもしれません。

　もちろん、この24時間駐車監視システムは不法侵入者を撮るだけでなく、外出先でのドアパンチや当て逃げなど、あらゆる証拠映像の獲得に役立ちます。

　ちなみに、ユピテルのドラレコ電源はマイクロUSB端子かミニUSB端子でいけるので、長めのこのようなマイクロUSBケーブルとこのくらいのミニケーブルを持っていれば、たいていの機種に対応できます。

　すでにユピテルの機種をお使いの方は、モバイルバッテリーとケーブルだけ用意すれば大丈夫です。

もう車を処分しても良いかなという場合

　そもそも、チラシを張られた車をもう売却して処分しても良いかなと考えていた場合には、もちろん不法侵入してくるような業者ではなく、まずは一括査定で相見積もりを取りましょう。

　これもまた車好きな方は当然にご存じのことですが、ディーラーの下取り査定より買取業者のほうが査定価格は高いです。そして、5万円や10万円でも高く売却したいなら、高値を競って入札してくれる一括査定で売却するのが鉄板です。

　今ではいろんな一括査定サービスが存在していますが、私が知る限り、買取価格も含めて満足度が高いのはこちらのサービスです。大手から地場業者まで、多くの業者が競って査定に参加してくれるだけでなく、声が大きいだけのゴリ押し買取業者を排除できているので、満足度の高いサービスを維持できているのでしょう。

不法侵入して張り紙を残していく業者の口コミ・体験談について

　敷地内に無断で侵入して張り紙を残していく業者に対しての皆様からのお声を引き続き募集しております。どのような些細なことであってもかまいませんので、貴重な体験談を是非共有させてください。

不法侵入の口コミが確認されている業者一覧

　現時点で無断チラシが確認できている買取業者は以下の通りです。たくさんあると思われるかもしれませんが、名称が違うだけで実は同一の業者も珍しくありません。

　たとえば、「関東商会株式会社」というチラシ業者の電話番号「0120061103（0120-061-103）」とメールアドレス「rinowns1@gmail.com」は、「ミナミオート株式会社」とまったく同一です。

　また、同じく「ミナミオート株式会社」の登記簿上の旧住所は「神奈川県綾瀬市吉岡962-1」ですが、まったく同一の住所で登記がなされていた「株式会社H.M.TRADING」「株式会社コスモモータース」「シャーウィングス合同会社」というチラシ業者も存在します。常識的に考えて、これらもすべて同じ業者でしょう。

　さらに言うならば、上記住所のすぐ隣の番地で登記がなされていた「株式会社カーライン（神奈川県綾瀬市吉岡962番地）」や「シャーマトレーディング株式会社（神奈川県綾瀬市吉岡961-1）」も、常識的に考えれば母体は同じのはずです。

　ということで、同じ業者が次々に名前を変えるのは珍しくない世界ですので、「このチラシのデザイン、なんか見たことあるよなあ」と感じた場合、その直感はまず間違っていないことでしょう。

　他にも「こんな業者に不法侵入された！」との情報がありましたたら、匿名でも結構ですので遠慮なく情報をお寄せください。

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