ランチアのRS 037ストラダーレです。ひょっとすると、ランチア・ラリー037ストラダーレかもしれませんし、ランチア・ラリー・ストラダーレかもしれません。調べてみるも、一体どれが正しい表記なのかが私にはわかりませんでした。海外の中古車販売サイトを見ていると、どの表記でもまかり通っています。そこで、大で小を兼ねておこうと考え、記事タイトルには全部詰め込みました。この場合の”RS”というのは十中八九”Rally Sports”の略でしょうから、ひとまず、「ラリー」と「ストラダーレ」については間違いなさそうです。「ストラダーレ」は英語で”street”、つまりストリート用、市販車を意味するので、ラリー車の市販モデルということになります。
そして、もちろん画像のランチアを見て「あっ、ラリー・ストラダーレだ!」と言えるほど知識もなく、そもそもこういうモデルがあることすら知りませんでした。私が知っているこの時代のランチアといえば、「ランチアデルタHFインテグラーレ(一息で)」くらいです。画像のランチアを見たときにも、「ランチアデルタHFインテグラーレを物凄く低く構えさせたような車」という、何の知識も引き出しもない表現で理解を試みた次第です。ただ、クーペという言葉を使いづらいような、クーペという言葉には収まりきらないような、どこかスーパーカーに近い雰囲気が漂っていました。
ラリーカーっぽさもあるのにスーパーカーっぽいとはこれ如何にとなるのですが、ちらっと確認できたリアの意匠もスーパーカーっぽく、決して奇抜さを狙ったものでもなさそうです。私が言うのもおこがましいのですが、きっちり全体のバランスが取れているようで、恐らくどのアングルから見られてもその視線に耐えうるデザインだと思います。そもそも、私はラリーカーとスーパーカーが相容れないものという固定観念を抱いていました。しかし、このラリー・ストラダーレを見ていると、ラリーカーとスーパーカーが両立できることは間違いなさそうです。
私は、当時ガレージ伊太利屋で、ランチャ・ラリーを新車にて買いました。伊太利屋の担当者は中村さんでした。整備の面倒は、長橋さんでした(コーンズに移りコーンズの総工場長で辞められました)。国内の販売台数は8台と伊太利屋より聞いております。海外の価格は308の価格と同じで、日本では大バーゲン価格でした。8台の内2台をHONDAがNSXの開発の為に購入TOYOTAがスーパーチャージャーの開発の為に購入NISANも1台買っています。と、工場長の豊田さんから聞いた覚えがあります。一般での購入は私と四国の方2名と聞きました。売買契約時は、車の情報は何も知らずに契約しました。教えてもらった事はストラトスの欠点を全て無くした車とのことでした。。。。。。。ランチャ・ラリー、忘れもしない、等々力に車を受け取りに行った3日前モンテカルロラリー、1・2・3フィニッシュのニュース。この車、有名になった時には買うことは出来ませんでした。今でも、私のガレージにあります。
最高のハンドリングです。センターモノコック 前後チューブラー ステアリング・ダンパーがあります。4輪ダブル・ウィシュボーン車高は段階調整18cm。。。。。。。。()富士で何度も走らせました素晴らしいです。
shin 様
コメントありがとうございます、めちゃくちゃ貴重な生の声をいただき驚いています!
ホンダやトヨタや日産がこぞって購入したというお話に、ちょっとぞくぞくしました。
同時に、とても不思議な気持ちになりました。
つい先日、ギャラリーアバルト自動車美術館の元館長である山口寿一さんという方が著した「知れば知るほど外車術」という本を読み終えたばかりなのですが、その本には60年代から90年代までの、少しとがった輸入車とそのオーナーにまつわるエピソードがちりばめられていました。
ランチアラリーの章立てはありませんでしたが、テーマ8.32をはじめ、イタリア車を中心に数々のとがった輸入車が登場し、一つ一つのエピソードからは輸入車にまつわる当時の空気が伝わってきました。
shin様に寄せていただいたコメントを拝見すると、まさにその本の中にそのまま登場してもおかしくないどころか、むしろその本より具体的に迫ってもくる内容だったので、本当に不思議な気持ちになります。何も知らずに契約したお車が、唯一無二のランチアラリーで、しかも現車を目の当たりにする直前に、1・2・3フィニッシュ。率直なところ、やっぱりランチアラリーのような車は収まるべき人のもとに収まってるんだなあ、実にそんな気分です。
昨日は本当に久しぶりに記事を投稿しており、ピンクのBMWをゆるく投稿したあとに物凄いコメントをいただいてしまって、まさに身に余る思いです。
ランチアラリーはそう滅多にお目にかかれない車ですし、公道で見かけると必ず「おっ」と刺さる一台です。刺して欲しがっているクルマ好きはきっと少なくないはずなので、僭越ながら、どんどん刺してあげてもらえればと思います。
本当に貴重なコメントをいただき、ありがとうございました!