ロリンザー73です。「73って何?」と突っ込まれそうですが、私も是非知りたいです。この73は何を意味しているのでしょうか。ベンツに関する数字で「73」といえば、以前本サイトでも一枚取り上げたSL73AMGしか知りません。このロリンザーが7.3リッターエンジンにスワップしているということもないでしょうし、AMGであるSL73へのオマージュということもやはりないでしょう。といって、80年の歴史を持つロリンザーの中で7.3リッターをチューニングしたことがあるのかとなると、そこまでは追い切れませんでした。このロリンザーの73にはどういう意味があるのか、本当に気になるところです。
さてこのSクラスのロリンザー73を見ていて、「洒落てるな-」と思うところがあります。それは、”Lorinser”ロゴの位置取りです。画像のように後ろはリアエプロンの真ん中にあり、前は前でフロントスポイラーの左側にさり気ない感じで添えられています。こういう配置って簡単にはできないと思うんです。ここと決めたら少なくとも数年は変更が不可能ですし、年単位で視線を注ぎ続けても見飽きることがない配置にしないといけないわけで、何か綿密な比率計算の果てに決められたのでしょう。もっとも、「ここでいーや!」的にトップダウンで決められた可能性も捨てきれませんが、少なくとも全く同じ位置取りでも中途半端なブランドがやってしまうと、逆効果で安っぽくなるに違い有りません。
ところでこのロリンザーというチューナーに対して私は洒落てる印象を抱いていますが、昔時のロリンザーを知っている人たちは「怖い人」「筋者」という印象を抱いていたりもします。フルスモークがまだOKだった時代、このロリンザーはフルスモーク比率が相当に高かったようで、しかも乗っている人たちも近寄りがたい人が目立っていたとか。ではその時代にタイムスリップして今私がそれらロリンザーを目の当たりに出来たなら、怖い車という印象を抱いてしまうのでしょうか。多分そこまでには至らないのでしょう。対象についての知識や経験の総量は同じでも、受け入れる順序が異なると抱く印象も異なってきますので。ただ、自分が知らない時代の常識を知っている人たちの話は楽しいものです。知らない世界が多くあり過ぎて、自動車イベントで年配の方と話をしないと損した気分にすらなります。年配の方々との会話、お薦めです。
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