2016年に初めて一般参賀へと足を運んだのですが、そこで見た外交官車両や議員の公用車が楽しかったので、一部ですがご紹介できればと思います。
トルコ大使館の公用車は防弾仕様のBMW7シリーズ
トルコ大使館の公用車である防弾仕様のBMW7シリーズで、ナンバーは「外7801」となります。12気筒モデルの760Liで、正式名称は「BMW 760Li High Security」です。一般参賀にやってくる政治家や大使館の車両でBMWの7シリーズやベンツのSクラス、そしてレクサスLSにクラウンはまったく珍しくないのですが、防弾車両となるとかなりの少数派で、メーカーもBMWくらいでした。
助手席と運転席の窓枠をよくご覧いただきたいのですが、フレームが異様に太く補強されているのが確認できるかと思います。この極厚フレームは防弾車両の1つの特徴でもあります。
アメリカ大使館の公用車両も防弾仕様のBMW7シリーズだった
アメリカ大使館の公用車も防弾仕様のBMWだったのには驚きました。ナンバーは「外8201」です。私はてっきりキャデラックとばかり考えていたのですが、トルコ大使館と同じBMWの760Li防弾仕様でした。
もっとも、この一般参賀へ連れて行っていただき名ガイドまでしてくれたクルマ好きの知人もこの米国大使館のBMWには驚いていまして、前年の2015年まではアメリカ大使館の大使車両はキャデラックだったそうです。どういう事情でBMWへ乗り換えたのかはわかりませんが、私は人生初の防弾BMWを一度に2台も見られることになりました。星条旗をたなびかせるBMWというミスマッチ具合が、何だか面白くないですか?
エストニアの外交官車両はアメ車
ではアメリカ車を外交官車両に採用している国はどこかとなると、エストニアでした。クライスラーの300Cで、ナンバーは「外13301」となります。ベンツBMWレクサスクラウンが多い中でのアメ車は、やはり目立っていました。
イタリアの外交官車両はマセラティのクアトロポルテ
イタリアの外交官車両は当然のようにマセラティ・クアトロポルテで、ナンバーは「外4401」です。自国メーカーの4枚ドア車に乗るというのが外交プロトコルの1つとすれば、イタリアはクアトロポルテ以外にないでしょう。
7シリーズやSクラス、LSにクラウンがあふれている場にクアトロポルテが現れると、この車はやはり伊達車だなと痛感します。そのような伊達車が公用車になるのですから、イタリアはれっきとした伊達国家ですね。
韓国の外交官車両はヒュンダイのエクウス
韓国の外交官車両はヒュンダイのフラッグシップセダンであるエクウスで、ナンバーは「外4801」です。日本国内での遭遇率が低いヒュンダイのさらにレア車両エクウスですが、たぶん日本で走っているエクウスって外交官車両だけではないでしょうか。なかなか立派にセダン然とした1台でした。
V10エンジン車を公用車に持つ中山泰秀議員
アウディのS8で現れたのは自民党の中山泰秀議員でした。ボディサイドの「V10」バッヂが光りますが、おそらく2016年の一般参賀でV10エンジン車に乗って現れたのはこちらの1台だけだったはずです。アウディを愛車に持つ議員といえばA8Lに乗る麻生太郎議員が有名ですが、まさかS8に乗る議員がいるとは想像もしていませんでした。麻生太郎さんはBMWの2002まで動態保存されているようですが、さて中山泰秀さんは他にどのような車を保有されているのでしょうか。
政治家の愛車・外交車両ウォッチングは楽しい
上記は一般参賀での見かけた車両のほんの一部です。これらの外交車両を政治情勢や経済政策からひもとくだけでも、書籍を出版できるくらいの物語やコンテンツはあろうかと思います。政治家の愛車についても同様でしょう。一般参賀に足を運ばれる際は、二重橋前で車両ウォッチングを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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