アストンマーチンのヴァンキッシュです。どう猛さがホイールを履いて走ってるような、肉食系そのものな出で立ちをしています。そして、アストンマーチンでおなじみの12気筒エンジンもそのどう猛さに拍車をかけています。アストンマーチンの12気筒モデルが緩やかに発進するとき、あるいは駐車場内で徐行運転をしている時、後ろのマフラーからというよりもボンネット側からのほうが激しい音が伝わってきます。隣を通り過ぎていると、「なるほど、確かに今そのボンネットの下で爆発が起こっていますね」というくらいボンネットのほうが賑やかです。さらに、アストンマーチンの12気筒エンジンは年々パワーアップしているので、新しいモデルが出るたびにその爆発っぷりが顕著になっています。たとえばラピードもボンネット下からの「ここが爆発現場です!」という存在感は伝わってきていたのですが、ラピードSになってからはそれが遠くにいても感じられるようになりました。地下駐車場で遭遇する場合、まだ姿が見えない状態から「あっちに何かいる」「こっちに来てる」「何か来た、ほらもうすぐ来る」という具合です。そして、「ほら来た」、ゴゴゴゴゴゴゴゴ!と。
アストンマーチンの12気筒エンジンと同馬力であっても、最近流行りのV8ツインターボエンジンではボンネットよりもマフラー側からのほうが音が大きいです。おそらく、それぞれのメーカーでサウンドエンジニアリングを担当している方々は、マフラー側を重視してチューニングしているのでしょう。フェラーリの場合はV8エンジンでも何かオルタネーターの音までも上手く演出の道具に使っているかのようですが、そこまでしているメーカーは稀だと思います。
ところで、「ヴァンキッシュ」と検索すると、私は当然のように一番上にアストンマーチンのヴァンキッシュ説明ページが出てくると思ったのですが、実際には全然知らないTシャツブランドが出てきました。上から二番目はといえば、SEGAのゲームでした。では三番目となると、釣り具メーカーであるシマノのリール名でした。ヴァンキッシュで検索時に1ページ目にある他のサイトも、それらの通販サイトであったり攻略方法の説明ページであったりと、アストンマーチンの姿がどこにもありません。参りました。アストンマーチンが出てくるのは何と2ページ目です。どうやら今の世の中、ヴァンキッシュといえばアストンマーチンというわけでもないようです。
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