メルセデス・ベンツのSLS AMGです。首都高速や246や環八や環七や明治通りや外堀通りや外苑東通りや銀座・芝公園・六本木界隈などで遭遇しても特に驚くこともないのですが、画像のように生活道路で遭遇すると「ん~?」となってしまいます。生活感がない車だからでしょうか。もっとも、それも「生活感」という言葉の定義次第となりますが。
何年前だったか忘れましたが、サーキットの狼ミュージアムに行った際にSLS AMGが触り放題&座り放題で展示されていました。HPの展示車両には掲載がなかったものの、どうやら常駐展示されているようでした。もちろん座ってガルウィングも閉じたのですが、一回目に閉じようとしたときに頭をぶつけかけたことが忘れられません。190cm近い人間が座って狭いと愚痴るのは非常にアンフェアだと承知していますが、非常に狭く窮屈でした。そもそもスポーツカーのコクピットはタイトが信条、ということは字面ではわかっているのですが、庶民的生活感が体に染みついている私は生活感丸出しの判断をしてしまいます。何でも良いから運転席が非常に狭いスポーツカーを一度でも走らせる機会があれば、その狭さもまた別の評価へと変わるのかもしれません。
ところで、つい最近までこのSLS AMGが生産終了だということを知りませんでした。今年の秋に出るAMG GTが後継となるそうですが、やはりという感じでSLS AMGの自然吸気エンジンはダウンサイジングされたターボエンジンへと置き換えられています。エココンシャスな時代はまだまだ続きますから、NAエンジンに向けられる視線は「なにっ、まだNAモデルがある?過給でもっと効率的なエンジンにできるのにその努力を怠っている!」みたいにならないか心配です。私の愛車もささやかなNAエンジンで動いていますが、次の代にはターボモデルのみとなり、現行モデルもそのままターボ一色となっています。別にターボが悪いわけではなくむしろ実に効率的なエンジンだと言わざるを得ませんが、NAは本当に減ってしまいました。いわば、絶滅危惧種です。
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