BMWのZ4Mロードスターです。「隠れた」などと失礼にも取れるタイトルにしてしまいましたが、恥ずかしながら、このようなMモデルが存在することを長く知りませんでした。MクーペやMロードスターは認識していましたが、その後継でもあるZ4にMモデルがあるというのは、長く気付きませんでした。一般的なMモデルのバッジは、「M3」「M5」「M6」「X5M」「X6M」など、シリーズ名とMがセットになっています。一方、このZ4Mや先代のMクーペ/ロードスターはMバッジのみなので、シリーズ名とMのセットしか知らない人が見るとエンブレムチューン風にも見えますし、最近だとMスポーツパッケージのようにも映ります。実際、私がMクーペやMロードスターの存在を知ったのは、M3だとかX5Mだとかの「シリーズ名とMバッジ」を知ってからずいぶんと後のことでした。それまで視界に入ってはいたものの、定番のエンブレムチューンだと認識していた次第です。勝手な言い訳ですが、頭の固い人間にとっては分かりづらかったという単純な理由です。
もう一つ言い訳をさせていただくなら、そもそもZ4は標準モデル自体で価値を完結できている車です。駆け抜ける喜びを味わえる、見て良し乗って良し(乗ったことありませんが)のクーペです。定義が難しい「クーペ」という言葉を説明する際に、千語万語を尽くして説明するよりも「ほら、こういうの」と、ただZ4を見せたほうがきっとよく伝わるのではないでしょうか。古典的とも伝統的とも言えるロングノーズ&ショートデッキなスタイルで、乗ったこともないのに見ているだけで「ボディバランスがよさそう」だとか「素性がよさそう」だとか、知った風なことが次々に湧き出てくるスタイリングをしています。そのような完成形のさらに上位モデルとしてのZ4Mというのは、無意識にその可能性を排除してしまっていました。
さらに言い訳が浮かんだのですが、MクーペやMロードスターがMモデルだと気付いた際、それらを「一代限り」だと理解していました。何しろ、正式名称は「Mクーペ」「Mロードスター」であって、グーネットに出ているような「Z3Mクーペ」や「Z3Mロードスター」はいわば俗称です。MクーペやMロードスターが最初から「Z3Mクーペ/Z3Mロードスター」であったなら、Z3の次のZ4にも当然Z4Mがあるはずとの発想が立ちます。しかし、「Mクーペ」「Mロードスター」なので、頭の中で綺麗に整理できてなかった次第です。「Z3Mって何だろう、MクーペやMロードスターのことだろうか」と疑問を置き去りにしていた期間が長かったです。と、次々に言い訳を書いていたら、発見が遅れた理由は整理できました。そんな、久しぶりの恥の言い訳シリーズです。
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