【フォードGT40Mk-1】【ノスタルジック残り香】


 フォードGT40のMk-1です。このような裏通りも裏通りの生活道路で突然遭遇すると、「何かイベントでもやってるんだろうか」「他にもたくさん似たような車両が走っているのだろうか」と身構えてしまうのですが、ただ画像のGT40だけが走っていました。一台だけだとなおさら生活道路とのミスマッチさが際立つのですが、ミスマッチだからこそアメリカ車の、ひいてはフォードGT40のキャラクターも引き立ちます。
 そもそもフォードGT40など見慣れていない私は、さてこれが復刻版のフォードGTなのか、あるいは昔のGT40なのか、一切わからず思案します。このような場合、中古車サイトやAutogespotで各部位の照合作業をするのですが、今回はそのようなことをするまでもなく思案中にGT40だとわかりました。残り香が、ニューイヤーミーティング会場周辺の匂いだったからです。いわゆる「キャブレーター車の匂い」です。といっても、キャブレーター車から漂う香りが具体的にどのような成分によるものかまでは正確に知りません。ガソリンの匂いにいくつかアクセントを加えたような香りと表現すべきでしょうか。その排気ガスについて調べれば調べるほど現代の基準ではよろしくないとのことですが、裏を返せばそれはそのままノスタルジックな香りとも言えます。
 この時代の車が話題になるとき、キャブ臭と共に思い出せている人は、そうでない人とは全く違った感慨に耽っているのでしょう。どちらが豊かでどちらが貧しいという話をするのは見当違いかもしれませんが、たとえば自動車博物館で撮った画像を見てあれこれ考えている際の私は、匂いなど想像したこともありませんでした。そんな私から見て、往時の車をキャブ臭とともに思い返せている人は、豊かに映ります。何もキャブ臭だけに限った話ではないのでしょうけれど、「香り」も車観に欠かせない大切な要素だと気付いたGT40です。

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