バキュームカーです。し尿収集車の歴史を遡ると、なぜか起源は川崎市。川崎市の当時の職員がバキュームカーを考案・開発し、それから他の自治体にも広まっていったようです。奇しくも画像のバキュームカーも川崎市の車両となります。「平成27年度燃費基準達成車」というステッカーやその隣の低公害ステッカーから察するに、エコカー補助金対象車に違いありません。
そしてどこのメーカーなのかを調べようと、覆面パトカーの入札情報を調べるがごとく川崎市の入札情報を確認しようにも時間外でした。それではと、バキュームカーの中古車市場で照合すると、いすゞエルフか三菱ふそうファイターがベース車両のようです。どちらも後ろ姿がそっくりなので片方はOEMに違いありません。ではどちらが供給元メーカーなのかを調べるも、なんとそもそもOEMではなさそうです。OEMでなく別個の独立した車種なのに、ここまで後ろ姿が似るものなのかと驚きました。
さて、日本下水道協会のホームページを見ると、平成24年度末時点での最新の下水道普及率は、東京都全体で99.4%、神奈川県全体で96.4%となっています。そして画像の川崎市では99.4%です。東京と神奈川は日本で一、二の普及率なのですが、それでも意外とバキュームカーは目に付きます。バキュームカーの先駆者である川崎市のHPを見てみると、バキュームカーは家庭用の汲み取り式トイレだけではなく、イベント会場や建設現場の仮設トイレも主たるお客様としていました。なるほど!
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