シェルビーのGT500コンバーチブルです。フォード・マスタングのハイパフォーマンスバージョンで、アメ車ではそう多くない四本出しマフラー車です。GT500という名の通り、500馬力を誇ります、と書きたかったのですが、調べてみると662馬力もありました。え!?と思って0-100km/h加速を調べたら3.6秒でした。は!?と思って調べたらやはりFRでした。無茶な一台です。
「四駆なんてのは軟弱者が乗る車だ」と、スティーブ・マックイーンじゃなくキャロル・シェルビーが言ったかどうかは知りませんが(言ってません)、このGT500を見ていると、四駆で効率的に速さを増すことが安易安直に思えてきそうなほど、これぞ王道とばかりに我が道を行っています。決して四駆が軟弱であるとか女々しいであるということではありませんが、FRでこれだけのパワーを手なずけて速さを追求する行為は、非常に剛胆で野性的で冒険的で怖いもの知らずに思えます。
ただその一方で、同じ馬力を同じFRで手なずけるのがマスタングではなくフェラーリだったなら、おそらく剛胆であるとか野性的であるという印象はもっと薄くなることでしょう。マスタングベースだからこその希有なキャラクターの一台だと思います。
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