レクサスエンブレムのトヨタのウィッシュです。エンブレムチューン車ですが、レクサスエンブレムのアルファードやハイエースほど遭遇頻度は高くありません。真新しさすら感じます。ただ、このウィッシュから感じる新鮮さは遭遇頻度が低いからではなく、レクサスのラインナップにミニバンがないことを思い出させる所為かもしれません。そういえば、レクサスにはワゴンもありません。なぜレクサスにはミニバンやワゴンがないのでしょうか。高級車メーカーとして出すには何か難しさがあるのでしょうか。
レクサスの全ラインナップの中で最もミニバンに近いモデルといえば、SUVのLXかGXになりそうです。それぞれベースはランドクルーザーで、LXについてはLX570が独自の道を歩んでいます。LX570は海外専用モデルですが国内でも見かけることは珍しくなく、どこかレンジローバーを思わせる佇まいなので、人気があるのも頷けます。SUVとミニバンを同列に扱うのも無理がありますが、ミニバンで高級車路線は決して不可能には思えません。一方、レクサスで最もワゴンに近いモデルといえば、ハッチバックのCTでしょうか。ワゴンについてはドイツ車を例に出すまでも無く、フェラーリもワゴンを出しているくらいなので、高級感との両立は可能です。
ということで、レクサスにミニバンやワゴンがない理由は高級車云々ではなく、ただレクサスとしてのブランディングの問題なのでしょう。ワゴンすら出さないということは、レクサスなりのレクサス像というのがどこかにあって、ワゴンはそれに相応しくないという判断になっていそうです。もちろん、この先も未来永劫ミニバンもワゴンも出さないということはなく、ロードマップのどこかには含まれていそうです。特にミニバンとなると、高級車ブランドとしては実質Vクラスだけがライバルでしょうから、出すとすれば相当に気合いの入った形で出すはずです。いつになるかはわかりませんが、それがどういうものか見てみたい気分です。
この記事へのコメントはありません。