アルピナのB3ビターボ・ツーリングです。ワゴンの四本出しマフラーを見慣れていないせいか、この後ろ姿には妙な凄みを覚えてしまいました。ワゴンはセダンよりも体積があるので、それだけでもセダンの四本出しより迫力が増すのかもしれません。そして、アルピナバッヂや、B3 BiTurboバッヂや、アルピナグリーンや、アルピナクラシックホイールや、ぐっと沈んだ後ろ姿も、それぞれが迫力に彩りを添えているのでしょう。スポーツワゴンという言葉とは少し相容れないような、ちょっとした「圧」を感じる後ろ姿でした。
BMWのワゴンで四本出しマフラーといえば、V10時代のM5ツーリングがその代表例ですが、残念ながら現行M5ではラインナップから消えてしまいました。このジャンルに需要がないという判断です。ただ、現在のBMWは(というかベンツもアウディも)ニッチを埋め尽くすフルラインナップ攻勢に転じているので、ひょっとするとM5ツーリングが復活するかもしれませんし、M3ツーリングも誕生するかもしれませんし、M3グランツーリスモなんてのも誕生するかもしれません。
ところでこの四本出しな後ろ姿を見ていると、自然とMクーペを思い出しました。B3ビターボのツーリングを見て思い出されるくらいなので、Mクーペはクーペを名乗っているものの、ツーシーターのツーリング、あるいはツーシーターワゴンと言っても差し支えないはずです。もっとも、フェラーリのFFを初めて見たときにも「Mクーペっぽい」と感じたくらいなので、あてにならないかもしれませんが。そもそも、当たり前に使っている「クーペ」という言葉の定義もよくわかっていませんし、調べてもやはりよくわかりませんでした。クーペとはなんぞやというのは意外と奥深い問いなのかもしれません。この問いに対して確たる答えが見出せたなら、本サイトのほうで一記事残しておきたいと考えています。
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