クライスラー300のハイパフォーマンスバージョンSRT8です。472馬力もあるのに700万円もしないという、このあたりがアメリカ車の魅力の一つだと思います。JC08モードでの燃費はリッター5.9km。ターボ無しの6.4リッターV8エンジンで2トン超えの車両ですから、潔い燃費の悪さです。このSRT8に惹かれる人はそういうガソリンを燃やしてる感も込みで惹かれてるのでしょうから、これくらいの燃費なら気にする人もいないはずです。
エコなご時世に燃費が悪いから惹かれるというのも少しはばかれる話ではあります。ただ、ガソリンをがぶがぶ飲んでドロドロサウンドで走る姿を見て「あ、かっこいいー!」と言ってしまう気持ちも凄く共感できます。たとえば、ドロドロどころではない音を響かせて四本出しのハマーH2が走り去る姿には、車が持つ格好良さの一つの到達点があるように思います。そしてこの300SRT8も、そっち側です。
しかし、カーセンサーやグーネットなどの中古車サイトでアメリカ車を見ていると、新車未登録、つまり並行輸入車が目立ちます。メルセデス・ベンツやBMWやアウディで並行輸入は滅多に見ません。中古車サイトで並行を常に見かけるドイツ車はポルシェくらいでしょうか。特にカイエン。正規ディーラーでは手に入らない仕様を求めて並行輸入をした場合、つきなみですがメンテナンスはどうしているのか気になります。並行輸入という理由だけでは、正規ディーラーは持ち込まれた修理やメンテナンスを断れないという建前はあります。ただ、私の勝手な印象では、アメ車は正規ディーラーよりも街の自動車屋さんのほうが元気そうなので、並行輸入車の受け皿となる環境は案外整っているのかもしれません。
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