マセラティのギブリです。色は”Grigio Metallo(グリージョ・メタロ?)”と思しきシルバーで、BMW風に言うならチタンシルバーに近い色味でしょうか。Grigioは「灰色」、Metalloは「金属」を意味しますが、”Grigio Metallo”は決して灰色ではなく、メタリックのシルバーです。ちなみに”Grigio”というボディカラーも存在しており、こちらがメタリックのグレーとなっています。Grigioのほうは見たことがありませんが、恐らくGrigio MetalloとGrigioの二色が最もボディラインの陰影を際立たせる色なのでしょう。
そして画像のギブリを見たときには、「ん、GoPro!?」と思ってしまいました。ラジエーターグリル内下部の両脇に二台、カメラらしきが確認されます。いかにもGoPro然とした筐体なのですが、レーダーの類なのでしょうか。ギブリにブレーキアシストはないようなので、追従型クルーズコントロールのレーダーか、あるいは7シリーズにあったような左右安全確認用のフロントカメラなのかもしれません。レーダーについてはどのメーカーもデザインを崩すことがない設置位置に苦心しているようでもあり、ちょっと失敗しちゃってる感がある車種もありますが、こちらのギブリは綺麗に収まっています。バーの間隔が元から広めなので無理がありません。
マセラティの世界販売台数は2012年には6300台でしたが、2015年までに5万台を目指すと発表していました。元が少ないとはいえ、当時は異例かつ無謀な目標に思えたものでした。しかし、2013年には1万5400台を達成しており、本年の状況はわかりませんが2018年には生産台数を7万5000台以下に「制限」すると発表していることから、来年度の5万台は優に達成可能な状況なのでしょう。凄いことです。そんな快進撃を支えているのは言うまでもなくこのギブリで、クアトロポルテの領分を食っていると言われるほど売れています。ギブリが登場(復活)するまではクアトロポルテがマセラティの顔でしたが、もう明らかに二枚看板となっているので、そろそろ面白いエアロやホイールなどカスタム車も現れるのかなと、その点も楽しみに思っています。
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