レクサスのIS Fです。斜めに重ねられた四本出しマフラーが目を引きますが、同じような斜め四本出しにはフェラーリのカリフォルニアがあります。もっと以前の市販車両で斜め四本出しを知らないので、IS Fとカリフォルニアのどちらかが元祖ということでしょうから調べたところ、IS Fのほうが一年早かったです。
さて、レクサスといえば日本を代表する高級車ブランドですが、そのブランドコンセプトが実はよくわかりませんでした。BMWらしさといえば駆け抜ける歓びと高い環境意識が二本柱で、アウディらしさといえばクワトロなど技術による先進、ベンツらしさといえば自分たちのやることが王道かつ正しい道なんですという自負心(やや先入観)という具合です。ではレクサスらしさといえば何なんだろうかと考えたとき、この道と語ったりこの星を想ったりするというよりも、やはり根っこの部分がトヨタであることなんじゃないかなと思いました。レクサスの背後にトヨタを見ることをネガと捉える向きもありますが、私はポジに捉えています。
私が今の車を購入する際にはSUVを中心に探していたのですが、ネックの一つがエアサスでした。カイエンのエアサスは壊れると聞き、トゥアレグのエアサスも壊れると聞き、レンジローバーのエアサスもやはり壊れると聞き、そもそもエアサスは消耗品ですという話でした。そして、輸入車専門の中古車屋さんに行くと大体どこも、「エアサスが壊れるといってもそれは経年による通常のパーツ交換であって、当たり前のことです。Sクラスでもエアサスは五年で手入れが必要になる場合もあります、消耗品の一つですから。壊れないエアサスなんてランクルやレクサスLXなどトヨタだけですよ」とのことでした。なまじランクルを知っている方が輸入車のエアサス車に乗り換えると、経年のパーツ交換という意識を持てずに「故障だ!」となって困るそうです。実際にランクルやレクサスLXが壊れないのか否かを確認する機会もなく今にいたっていますが、この壊れにくさなのか何なのかよくわからない物持ちの良さはそれ自体が素晴らしいことだと感じますし、これが土台になって作られた高級車であればそれがどういうコンセプトであれやはりプレミアムかなと思ったりもします。
この記事へのコメントはありません。