マセラティのクアトロポルテS Q4です。新型となる6台目のクアトロポルテで、マセラティ初の四輪駆動モデルとなります。このQ4については雑誌で詳細を知ったのですが、同じ雑誌で新型イヴォークについても書かれてありました。イヴォークの4WDは0.3秒で前輪にトルク配分を実施と書いてあり、その数十ページ後ろでこのQ4が0.15秒で前輪にトルク配分と書かれてあったので、妙に記憶に残っている次第です。
さてこの新型Q4も当たり前のようにダウンサイジングされ、V6ツインターボエンジンが搭載されています。これまでのクアトロポルテの印象が強く残っている人間からすると、こちらのV6バージョンは「何か静かだなぁ」という大人しめの印象が拭えません。もちろん性能はよくなっているはずですし、以前より幅広い人たちへと訴求しているモデルですが、反面、尖ってるような、はみだしてるような、突き抜けてるようなキャラクターはなりを潜めました。
GTSでも3.8リッターのV8ツインターボなので、グラントゥーリズモがマイチェンを迎えると、マセラティには4リッター未満のエンジンしかなくなる可能性もあります。そんな時代になったとき、マセラティが地球上から消滅したなら、車好きは何をもってマセラティを記憶することになるのでしょうか。ターボ化されたエンジンでもストラディヴァリウスとの共通点はあるのでしょうか。四、五年先のマセラティがどういうキャラクターとして成り立っているのか、予期せぬキャラクター、想像の斜め上を行くキャラクターとなっているのか、今から興味津々でなりません。
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