オリックスのカーシェアリング車両です。初めて見ました。そして、「オリックス・カーシェアリング」ではなく「オリックス・カーシェア」ということも初めて知りました。カーシェアリングは商標なのかなと商標検索すると、特にカーシェアリング単体では登録されていません。オリックスも「オリックスカーシェアリング」で商標を押さえてあるので、カーシェアとしたのは単なる差別化かもしれません。差別化すべき相手は恐らく、タイムズプラスです。タイムズプラスのカーシェアリング車両は何度も見たことがあり、街中でもタイムズのカーシェアリングステーション(というかタイムズのコインパーキング)で待機するデミオの姿をよく見かけます。また、私自身もBMWの電気自動車ActiveEを目当てにタイムズに入会し、ActiveEに乗ったらすぐ退会した経験がありますが、オリックスのカーシェアリング車両を見るのは初めてです。車両待機ステーションとなる駐車場すら見たことがありません。調べてみると、オリックスが保有するステーション数は2014年3月時点で1261ヶ所、一方のタイムズは5026ヶ所と、やはり圧倒的にタイムズのほうが多いです。
しかし、実は失礼ながらオリックスが1261ヶ所も持っていることが意外でした。タイムズは自社コインパーキングの一区画をステーション代わりにできますが、オリックスはどこの駐車場を利用しているのでしょうか。試しに私が住んでいる近くのオリックスステーションをしらみつぶしに調べてみたところ、徹底的に月極駐車場内に確保していました。「この駐車場にカーシェアリングあったのか」とか「えっ、ここにあるの?」という場所ばかりで、悪く言えば目立たない立地一辺倒です。しかし、月極駐車場という立地ですから、人の出入りや顧客獲得のために狙う動線はコインパーキングの狙うそれとは違っていて当然です。オリックスはおそらく、この点でも意図的にタイムズと差別化する戦略を選んだのでしょう。というか、タイムズは圧倒的にガリバーですから、そうしないとオリックスの存在意義を見出せなかったのかもしれません。いずれにせよ、面白い立地戦略だと思います。
ちなみに、私はレンタカーとカーシェアリングの違いを実体験としてよく理解できていません。何と言ってもカーシェアリング体験は前述の一回切りで、しかも丸っきりレンタカーの手続きだったので、ついつい「BMWの電気自動車をレンタルしたとき」などと口にしてしまいます。レンタカーを長期に渡って何度も利用しなければならない環境にあるなら、カーシェアリングのほうがお得、という塩梅でしょうか。細かなところを見ればカーシェアリングのほうがお得になるようこだわっているようですが、レンタカーマインドになっている私にはそれらお得ポイントがかえって「煩雑」に思え、「レンタカーでいっか」となってしまいます。一ヶ月に二、三回しか利用しないなら固定費不要のレンタカーのほうが良いと思いますが、カーシェアリングという選択肢がある、そう頭にひっかけておけば、きっと役立つときが来るのではないかとも思います。長期利用なら確かに便利そうです。
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