トヨタの2000GT前期型です。この2000GTも含め、旧車を見ると季節の訪れを感じます。春、初夏、そして秋。要するに夏と冬以外はよく走っているわけですが、そのどれもがやはり今の時代にはコンパクトに見えます。この2000GTのスリーサイズは全長417.5cm x 全幅160.0cm x 全高116.0cmと、体積なら現行軽自動車にすら及ばないサイズ、小さい!
そしてこの時代の自動車広告では運転手の顔や頭を実際より小さく描写するのが当たり前だったようで、それはもちろん車を大きく見せる効果を狙ってのことでした。しかも、そういう描写は日本に限った話ではなく、車自体が巨大だったアメリカでも一層車を大きく見せようとしています。もっとも、アメリカだったからこそ余計に大きく見せたかったのかもしれませんが。
ところで、60年代の旧車が今でも走っていることはそれだけで価値あることと思うのですが、そこにシングルナンバーが追加されると、若干の敬服の念まで生じてしまいます。以前お目当ての旧車がヤフーオークションに出たので落札しようと考えたのですが、私と縁もゆかりもない地域のシングルナンバーでした。さてどうしたものかと考えつつ落札に備えてプレミアム会員登録したら、その地域の方が質問欄でシングルナンバー継承前提の質問をしていたので、まいっかと諦めることに。何かに毒されてるかもしれませんが、旧車にシングルナンバーというのは遺産めいた価値が感じられます。ちなみに、そのオークションを後で見たら、全然関係ない地域の人が落札していました。しかも、シングルナンバー継承前提で質問していたらしきIDは一回も入札していません。何となく一杯食わされた気分が否めないので、もし次に同車種が出品されたならナンバー関係なしに落札せねばと思った次第です。遺産めいた価値と言ったそばからなんですが、中古旧車はナンバー関係なく、好きな人が落とすべし(かも)。
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