ヴェイルサイドエアロでカスタムされたフェアレディZです。なんてさらりと書きましたが、遠目に見て「あ、ヴェイルサイド!」と気付くなど私には無理でして、ニッサンエンブレムの位置に座っているニッサンではないエンブレムを確認して初めてヴェイルサイドとわかった次第です。エンブレムがもしニッサンのままであったならわからなかったと思います。もちろん、迫力あるリアウィング一つを見てもノーマルのフェアレディZでないことは明らかなのですが、このようなパーツだけから「これは○○製だ」とブランドまでわかる人は本当に凄いものだと思います。ワイルドスピードに出ていたFDがあの色のまま走っていたりするならさすがに私でもわかるのですが。
ということで、ヤフー自動車(カーセンサー)で「ヴェイルサイド」と中古車検索をしてみると、なんとヴェイルサイド名古屋がデモカーを直接販売していました。フェアレディZも販売されていたので確認すると、画像のZと完全一致です。エンブレムまで変更されている車両はコンプリートかそれに近いカスタムと勝手に解釈し続けているのですが、どうやらこれは問題ない姿勢のようで安心しました。しかしコンプリートとわかって改めて見ると、リアウィングのまさにウィング部分は実に不思議な曲面を描いています。ヴェイルサイドのエアロは複雑なデザインゆえに簡単に型抜きできず、それがコピーや模造品対策になっていると言われている理由がよくわかります。
ちなみに、私がヴェイルサイドという名前を知ったのは、これまで何度か言及している「クルマ界のすごい12人」という新書(小沢コージ著)においてです。すごい12人の中にヴェイルサイド創業者の横幕宏尚氏も選ばれていました。90年代にオートサロンでグランプリを獲得したことなどが書かれているのですが、2008年にこの新書が刊行された後に復帰したオートサロンでもグランプリを獲得しているので、創業から今にいたるまで20年ずっと第一線にいることになります。当初は国産車のみのエンジンチューンから、今では輸入車まで手がけるドレスアップ。またエンジンに戻る日が来るのかなと思いつつも、次に何を世に出すのか楽しみです。
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