【水もしたたるアルピナB6】

  1. アルピナ


 アルピナのB6ビターボです。”biturbo”が「バイターボ」ではなく「ビターボ」表記であることにいつのまにか違和感を覚えなくなりました。組織なり業界に入って最初に抱く第一印象や違和感の類は、その後いつのまにか消えてしまいます。違和感を抱いていたことすら忘れてしまいます。いちいち違和感を抱いていたら仕事にならないので違和感が失せることは成長と呼ぶこともできるでしょうし、慣れや順応と呼ぶこともできるでしょう。ただ、そのいずれであれ自分が身を置いている世界のやり方はあくまでその世界でしか通用しないという謙虚さを忘れないためにも、最初に抱く違和感はいつまでも心の隅で大切にしておきたいものです。
 という思いつきを楽しみながらの画像のB6ですが、他のアルピナリムジンとは毛色が違って感じられます。B3やD3やB4やD4やB5やD5やB7のリムジンはこれ見よがしのトランクスポイラーが後付けされているのに対し、このB6だけはベースとなるM6の造形を尊重したスポイラーとなっています。昨今のアルピナはあのクイッと切れ上がったスポイラーに並々ならぬこだわりがあるのだと思っていましたが、現行のB6だけはあのこだわりから解放されたかのようです。
 ただ、その代わりなのか、このB6には

カーボン製のトランクスポイラーともウィングとも取れるオプションがあるので、何となくこれでこだわりのバランスを取った形でしょうか。ちなみに画像は2011年の東京モーターショーでの一枚ですが、もうそんなに時が経つのかとハッとします。今年もまたモーターショーの年ですが、きっとあっという間にその当日がやって来るのでしょう。2011年も2013年も結局あれこれ慌ただしくなってしまったので、今年こそは余裕を持って臨みたいものです。特に、取り忘れがあったからまた足を運んでしまったということなどもうないようにしたいです。

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【成長期をもう一度】

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