ベントレーのミュルザンヌです。相変わらずヘッドライトがクリッとしていて、どこか少女漫画に出てきそうな目つきです。そして、何となく木々の緑が似合う車でもあります。画像のミュルザンヌを見たとき、ナンバーフレームとホイールサイズが気になりました。ナンバーフレーム下部には”BENTLEY MULSANNE”との表記がありますが、これはまさかの純正オプションだったりするのでしょうか。日本車やプロショップの文字をPRするナンバーフレームはよく見かけるのですが、輸入車でメーカー&車種表示のナンバーフレームを見るのは恐らくこのミュルザンヌが初めてです。もし純正でないとすれば、その希少さを逆手にとった商品に違いありません。
次に気になるホイールサイズですが、ミュルザンヌの場合はホイールサイズが大きく見えても、実は21インチ程度ということが間々あります。この点、いつも面白く感じています。これがたとえばミュルザンヌのカウンターパートであるゴーストになると、21インチでは普通そのものに見えます。ゴーストは顔が大きめだからです。ましてやもっと顔の大きなファントムともなると、よほどのローダウン車でもない限りは23インチや24インチを履いても意外と普通に収まってしまいます。デザインって面白いものです。21インチくらいでもより大きくワイルドなタイヤに感じさせるミュルザンヌは、フロントから見る限りでは常にアスリート感が漂っています。
そしてミュルザンヌのリアとなると、見慣れないうちは必ずと言って良いほどロールスロイスの後ろ姿と見間違えていました。ツートンのカラーリングになると今でも遠目に見間違えることがあります。似ています。コンチネンタルGTやフライングスパーの後ろ姿にはそれぞれベントレーらしさを感じるのですが、ミュルザンヌについてはどうも「ロールスロイスっぽいな」となってしまいます。もちろん、もともと兄弟車だったので似ていて当然なのでしょうけれど、ベントレーが昨年のロサンゼルスショーで発表したグランドコンバーチブルを見ると、物凄くファントムDHCを意識している様子がうかがえます。せっかくロールスロイスと袂をわかって巨大資本に入ったので、ベントレーには別ベクトルから高級車のフラッグシップ像を見せてもらいたい気がするのですが、これも車好きの過度な願望なのでしょう。
ベントレーとしては、自分達こそがロールスロイスの血を正当に受け継ぐ者と思っているのではないですかねえ。
グランドコンパーチブルも、コーニッシュやアズールの後継と言うことを考えると、どうしてもああいうデザインになってしまうのかも。
コメントありがとうございます!
確かにデザインの骨格部分は
もうこれで完成しているとも言えるので、大きな冒険をするのはリスクが高すぎるのかもしれません。
> ベントレーとしては、自分達こそがロールスロイスの血を正当に受け継ぐ者と思っているのではないですかねえ。
このご指摘でそういえばと思い、ベントレーのことを改めてあれこれ考えていました。
ご存知かもしれませんが、ロールスロイス買収騒動で一応の決着が付いた後さらに
ピエヒがBMWのピシェッツリーダーにブガッティとロールスロイスの商標交換を提案したことが思い出されます。
ロールスロイスに対する結構な熱意、執着が感じられますので、
VWとしては今のベントレーにロールスロイス的な何かを託して開発し続けているのかもしれません(完全に想像ですが)。
ピシェッツリーダー自身はこの商標交換に乗り気でイタリアの法手続が煩雑過ぎなければ応じていたと言われているので、
どこがどう繋がっていたかわからない世界が面白く感じます。
この提案を断った数ヶ月後にVWに移籍しちゃっているので、なおさら面白く感じてしまいます。