【BMW X5M】【SUV 0-100km/h加速スピードウォーズ】


 BMWのX5Mです。新型X5Mが発表されて以降、不思議とこの初代であるE70型のX5Mに遭遇する機会が増えてきました。もちろん、私がこの手の車両に意識を払っているから「あっ、またいた」となるだけであって、絶対数自体は非常に少ないモデルです。このX5Mは555馬力で0-100km/h加速が4.7秒と、SUV(SAV)としては破格のパフォーマンスを誇っていました。それが新型X5Mともなると575馬力で0-100km/h加速4.2秒という、もはや「SUVとしては」という但し書きなど不要なパフォーマンスとなっています。しかもやはりと言うべきか、この数値周辺でまたSUVのスピード競争が繰り広げられています。

 これはスピード自慢のSUVがアップデートしてきた0-100km/h加速値を簡単にまとめてみた表ですが、仮にそれぞれが互いを意識していないと言われてもとても信じられないほど、数値が収まるべき所へ収まろうとしています。ネット上では0-100km/h加速と0-60mph加速が混同されていることもあったので慎重に調べていたのですが、その過程でどうやらML63AMGの5.0秒がこのスピードウォーズの発端となったらしき言及が目立ちました。触発されたのは、ポルシェのようです。ML63が正式にデビューする前のリーク段階ですでに触発されていたらしいのですが、真偽の程は定かではありません。ただ、結果的にせよ、カイエンターボも5.0秒で合わせてきました。ここからは想像で無理やり物語を作って推し進めますが、その後、カイエンターボとターボSがそれぞれ毎年アップデートしてMLとの差を広げて一息ついていたところへX5MとX6Mが4.7秒をひっさげてやってきたので、ターボSではなくターボも4.7秒に揃えてまた一息。しかし今度はML63までもが4.7秒になったので、ターボSを4.5秒にしてさらに一息。長く一息ついていたところへ、リニューアルされたX5MとX6Mが4.2秒でやってきました。ここで別方向から想像力を喚起されるモデルが、GLEクーペです。
 GLEクーペについてはメルセデスベンツの方までもが「X6にメルセデスの顔くっつけただけ、みたいな」と言って笑っていたくらいなので、スタイリングについてはX6と似ていることは否定しようがありません。そうであればこそ、それ以外の目に見える部分や見えない部分は全てX6と差別化するのが至上命題だったはずです。似たようなスタイリングで後からやってきてさらに速さで遅れを取ることなどあってはならなかったはずで、GLE63クーペは4.3秒、Sクーペで4.2秒というのは、当然の速さに思えます。ただ、ベンツ全般に言えることですが、ベンツは「速さなんてこだわってないけど、それでも速さ『も』ありますよ」というスタンスが感じられます。一方、BMWは「速さはもちろん、走りの密度にもこだわっていますよ」というスタンスで、さらにポルシェは「速くなくてはならない、なぜなら速くて当然なのだから」というスタンスでしょうか。今日はいつにも増して想像を書き連ねましたが、表を見てもおわかりいただけるように、これだけ高性能バージョンの新モデル情報が2014年という一年で出揃ったのは、非常に珍しいことです。開発は年単位なので数値をすぐに揃えるように競うのは現実的ではないのですが、その拙い想像も、2014年の珍しさに免じていただければと思います。

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

return top