【光岡自動車オロチ】【動物デザイン】

  1. 光岡自動車


 光岡自動車のまっ赤なオロチです。オロチ(大蛇)という車名の通り、蛇がモチーフとなっているデザインです。ボンネットのダクト形状に開いた瞳孔を思わせるヘッドライトの縦筋、チロチロと舌が出てきそうなラジエーターグリルなど、いかにして爬虫類らしさ、ヘビらしさを出すかに腐心しています。そこでふと思い出されるのが、トカゲをモチーフにしたマツダのRX510に対する小林彰太郞さんの言葉でした。
 小林さん曰く、「まぶたがつき、昼間はその奥からにらんでいるようなヘッドライトは確かにトカゲを思わせるが、本来抽象的なものである車のマスクを動物などに擬すのはいささかむりと言うものだろう」(カーグラフィック1971年12月臨時増刊号)とのこと。他にも、「個性的だがいささか醜悪」であるとか「これを受け入れるにはかなりの美的感覚を犠牲にしなければならない」など、RX510を酷評する言葉が並んでいるのですが、「本来抽象的である車(のマスク)」という考えは、40年以上経った今でも通じる考えなのでしょうか。あるいは、1971年当時であっても仮に「むり」がなければ動物に擬したデザインでも受け入れられたのでしょうか。そして今回の光岡オロチについて、小林さんがまだご存命であればどのように考えたのでしょうか。
 動物インスパイアードなデザインについては興味は尽きないのですが、近年の車でも動物の要素を取り入れたデザインは非常に少なく、このオロチとマツダの鼓動デザインくらいしか思い浮かびません。空飛ぶ飛行機が同じ空を飛ぶ鳥を参考にするなら、自動車が同じ大地を駆ける動物を参考にしても不思議ではないのにと強引に考えてしまうのですが、プロデザイナーからすると「冗談でしょう!?」と言わんばかりの少数派です。動物が収まるエンブレムは何社もあるので、きっと一度くらいはその動物の何かしらをエンブレムの外へ出そうとしたこともあるはずです。それでもこの少数派ですから、実車のデザインに落とし込むのは本当に難しいことなのかもしれません。というわけで、とても難しいことをやってのけたとも言える、オロチです。

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