ポルシェのカイエンRSです。カイエンにRSというグレードはなかったような気がしますが、ともかくもRSです。RSというグレードはポルシェ以外のメーカーでもよく見受けられるスポーツグレードの一つとなっています。911のGT2 RSやGT3 RSのRSは”Renn Sport(レン・シュポルト)”の略で、英語で言うところの”Racing Sport”になります。では他のメーカーの設定するRSは何を意味するんだろうかと調べてみたところ、各社ほどよくばらついていました。
まず、シボレーのカマロRSは「ラリー・スポーツ」の略でした。ホンダのシビックRSは「ロード・セイリング(Road Sailing)」の略で、ヴィッツRSは「ラン・アバウト・スポーツ」となっています。続いてマツダのRX-7やRX-8のRSは「リアル・スポーツ」で、ロータリー・スポーツではありませんでした。スカイラインRSやシルビアRSは王道の「レーシング・スポーツ」で、ダイハツのムーヴRSも「レーシング・スポーツ」です。さらに、フォードRS200は「ラリー・スポーツ」で、フォードフォーカスRSも「ラリー・スポーツ」、そしてレガシィRSは「ロード・スポーツ」となっています。
最後に一番驚いたのが、三菱のRSでした。当初はeKスポーツのRSが何の略であるかを知るために、三菱自動車のお客様相談センターへ問い合わせをさせていただいたのですが、eKスポーツのRSについては参照できる資料がないのでわからないとのことした。その代わり、三菱の看板車でもあるランエボ(ランサー・エボリューション)のRSについては「レーシング・スポーツ」の略とのご回答をいただきました。「え、三菱のランエボなのにラリー・スポーツとは違うんですか??」と食い下がってみましたが、ランエボのRSはレーシング・スポーツとのことでした。これをたとえば四択クイズにして選択肢に「ラリー・スポーツ」を混ぜていたら、おそらく半数以上が間違いそうに思います。もしCAR検が復活するようなことになったなら、是非このネタで一題いかがでしょうか。
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