【フグを調理してみせたロールス・ロイスのレイス】


 ロールス・ロイスのレイスです。左右のマフラーそれぞれの奥深くにパイプが二本確認できるので、いつでも4本出しにできそうではあります。しかし、それでも4本出しになることは決してないであろうロールス・ロイスです。先月このロールス・ロイスの創業110周年記念イベントが六本木で開催され、そのときにレイスやファントム、そしてゴーストを見て座って触ってを繰り返してきたのですが、やはり別世界の車でした。とりわけ、ゴーストについては同乗試乗もできたので、また本サイトのほうで一記事書いておこうと思います。
 さて、ロールス・ロイスにとってこのようなファストバックスタイルのクーペは、いわば「フグ」のような存在であったと思っています。「フグは食いたし命は惜しし」。これは、フグは非常に美味しい魚ではあるけれど、調理法を一つ間違えると命を落としてしまうという、やきもきした葛藤を言い表したことわざです。まだフグの調理法が確立されていなかった時代のことわざでもあります。ファストバッククーペという非常に魅力的なボディ形状も、調理法を一歩間違えればロールス・ロイスというブランドを崩壊させかねなかったはずです。しかし、どこをどう見てもこのレイスは大成功で、見事に調理しきった格好となっています。レイスについては以前も見て座って触っての機会がありましたが、前述の六本木イベントで改めて身を委ねてみて、「これで東名・新東名をクルージングして大阪まで一気に500km走らせてみたいなぁ」とうずうずしてしまいました。走らせてもないのにこういうのもなんですが、恐らく屈指のGTカー(いやクルーザー)だと思います。
 ちなみに、ロールス・ロイスにとっての「フグ」はもう一つあります。SUVというフグです。アラブ方面からの需要に応じる形で誕生するかもしないかもと噂されていましたが、一番新しい報では開発に非常に積極的とのことです。おそらく、試作に着手はしているのでしょう。一体どのように調理しているのでしょうか。「砂漠のロールスロイス」が、いよいよ本物に。免許皆伝の腕前を期待してしまいます。

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