フォルクスワーゲンのゴルフです。マットブラックなボディカラーですが、この距離からではマット塗装なのかラッピングなのかは判別できません。塗装にせよラッピングにせよ、マットも良い感じに市民権を得たボディカラーになりました。
マットなボディカラーが正確にいつ頃から流行り始めたのかはわかりませんが、ボディ全体ではなくパーツだけのマットブラックであれば2005年から盛り上がりを見せています。エンブレムのブラックアウトの過程でマットブラック塗装が行われるという具合です。これがボディ全体にとなると、おそらくは2007年か2008年くらいからだと思われます。当時はラッピングではなく塗装だったので非常に敷居が高かったようですし、オートサロンのようなカスタムショーやチューナーが牽引する形だったので、フェラーリやランボルギーニなどのスーパーカーだけに許された特別な存在でした。
しかし、今ではラッピングによってすっかり手が届くドレスアップになったので、営業用コンパクトカーでもマットで走り回っていたりします。もちろんラッピングだけでなく塗装のマットも増えているはずで、ベンツやBMWも純正でマット塗装を設定するくらいにまでなりました。三、四年前であればマットカラーには珍奇なものを見るかのような視線が投げかけられがちで、色味自体の正当な評価はされていなかったのではないかと思います。今では一種の限定色風に広く受け入れられているので、良い感じであります。
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