ピンク色をしたメルセデス・ベンツのSLK200です。ややマゼンタなピンク色をしています。メーカー純正の設定色であるピンクと、後から全塗装(あるいはラッピング)されたらしきピンク色とでは、どこか趣が異なって感じられます。
メーカー純正で設定されるたとえば淡いピンクやパールピンクは、メーカーが設定するだけあってそれぞれの車両のキャラクターとよく似合っています。その一方で、SLKやカイエンなどメーカーが設定しないのにピンクになっている姿からは、積極的な「楽しんでる感」が伝わってきます。メーカーとしてはブランディングや採算の問題もあってピンクを設定しないのでしょうが、そのような思惑を飛び越えてピンクに衣替えをするのは、結構なエネルギーが必要だったはずです。何しろ世界で自分だけかもしれないという、目立たざるを得ない色ですから。後からピンクらしき車両に何度か遭遇するうち、それらのエンブレムがほぼ間違いなくスワロフスキー仕上げになっていることに気付きましたが、それも「楽しんでるピンク」の延長なのでしょう。画像のSLKもベンツエンブレムとグレードバッジがそれぞれスワロフスキーっぽくデコレートされています。残念ながら私は純正スワロフスキーに明るくないので本物のスワロフスキーなのか仕様なのかはわかりませんが、ただこうして見ているとキラキラのスワロフスキー仕上げと最も相性が良い色はピンクだと思わざるを得ません。よく似合っています。むしろピンクにしか似合わないスワロフスキーではないかとすら思えてきます。
外から見えないところにこだわってカーライフを楽しんでいる車好きな方々もたくさんいるとは思いますし、私も間違いなくその見えない派の一人になります。しかし、メーカー純正にせよ後塗装にせよ、ピンクといういわば特別な色で街を彩ってくれる車は、周りにも楽しさを振りまいてくれるので良いものです。
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