ダッジのラムです。マットブラックな車両を目にすること自体は珍しくなくなってきましたが、これほど体積がある車両でのマットブラックにはまだ新鮮味を覚えます。私が見たマットブラック車両では最大サイズかもしれません。デザイン云々の前にまずこのサイズでのマットブラックなので、それだけで威圧感があります。なるほどマットブラックの本来の効用は威圧感だったのかと、今さらその忘れかけていた第一印象がよみがえります。そこへきてのピックアップトラックですから、王道的なワイルドさも加わり、さらにリベット打ちのオーバーフェンダーなので、だめ押しのワイルドスパイスとった体でしょうか。
こういう車を見ていると、映画で悪役が乗る車両にはそろそろ普通の黒いSUVではなくマットブラックなSUVが出てきても良いのではないかと思います。特に、黒塗りのレンジローバーといえば悪役車両の定番車種ですが、これをマットブラックにするだけで、悪っぽさの演出効果が期待できそうです。もちろん、他の車両とのバランスを無視すれば演出過剰にしかなりませんが、少なくともカーチェイスや接触を売りにするミッションインポッシブル、ワイルドスピードシリーズであれば、問題はなさそうです。もっとも、これはただ私がマットブラックなSUVが暴走する映画を見てみたいというだけの話ですが。
ところで、昨日のBMW Mastersでマット塗装されたM5限定車の「30 Jahre M5」を見ていた際、塗装とラッピングとの見分け方を営業の方に聞いたところ、もう見ただけで判別することはできないとのことでした。もちろんちゃんとしたショップでの施工が前提ですが、ラッピングの施工技術は今相当なレベルにあるようです。ドアを開けて細部を確認すること無しに全体を見ただけでの区別はまず無理でしょうとのこと。このようなラッピングの技術水準について、ラッピングを施工するショップの側ではなく、純正でマット塗装を提供しているメーカーの方から言われると、とても説得力があります。画像のダッジラムも写真からだけでは判別不可能なので、塗装かラッピングかの違いはわかりようもないのですが、完成度が高いことは伝わってきます。
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