フェラーリのスクーデリア・スパイダー16Mです。430スクーデリアには何度か遭遇したことがありますが、アイドリング時にせよ加速時にせよブリッピングにせよ、画像のスパイダーほど勇ましい音を発していなかったと記憶しています。そこで私はてっきりステッカーにあるKHRというところでチューニングされているのだろうと思って調べてみたら、KHRというのはチューナーではなく走行会の名称でした。
スーパーカーの走行会はおろか通常の走行会なるものにも参加したことがない私としては、どういう走行会がスタンダードなのかは知るよしもありません。ただ、それでもこのKHR走行会が大規模な部類であることは間違いないと言えます。走行会に参加されている方々のブログや動画を拝見すると、その気になればスーパーカーでオセロができそうなほどの大所帯です。壮観です。スーパーカー集団といえばドバイストリートのオフィスKくらいしか知りませんが、あちらは走行より展示イベントが主なのでまた趣向が異なっているようです。
しかしこのような走行会というのは、スーパーカー文化の担い手として凄く貢献しているんだろうなと思います。例えば万が一スーパーカーを私が買ったとしても、普通の車と違って街中や高速道路で求められるであろう独特のマナーがわからなくて困る場面が多々あることでしょう。スーパーカーだけに求められるマナーというのはきっとあると思います。普通の車と全く同じ速度で全く同じ所作であっても、それをスーパーカーがおこなうと周囲に与えるメッセージも異なってくるはずです。普通に運転していたつもりでも圧迫感を与えるかもしれませんし、時には煽っていると誤解されることもあるかもしれません。このような走行会はそういうマナーをマナーを学べる場所でもあるのでしょう。また、スーパーカーであればあるほど街を流すだけでは飽き足らないことも多いでしょうし、存分に回したいこともあるかと思います。そんな時、KHRのように富士スピードウェイで走行会が催されるようなグループの存在感は、決して小さくはないはずです。スーパーカーを買った後に間違いを起こさなくて済むという安心感においても、走行会ってのは大切な存在なのでしょう。それにしても走行会の模様を見れば見るほど、本当に凄い規模で驚くばかりです。
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