皇居警察こと、皇宮警察のバイクです。車種はホンダのGL1800ゴールドウィング&サイドカーのようですが、パトカーさながらに専用設計されているので、ホームページで純正ゴールドウィングと比較しても完全一致しません。車で言うターンインディケーターが増設されていますし、面影があると言えばあるように見えますが、ないと言われればないとも思える姿形をしています。
皇宮警察は黒バイも白バイもサイドカーのメーカーはホンダ
皇宮警察には白バイも黒バイも存在しており、基本的にサイドカー(側車)姿が基本となっているようです。
サイドカーは社外メーカーだとか後付けの架装ではなくしっかりとホンダ謹製で、画像をクリックして拡大いただけるとサイドカーにも「HONDA」のロゴがご確認いただけるかと思います。このゴールドウィングは納車時点からサイドカー付きのようです。
黒バイのほうが警護対象の近くへ陣取る
国賓を乗せたセンチュリーロイヤルを取り囲む皇宮警察を何度か見かけたところ、皇宮警察に所属する数ある白バイの中でも、この黒い車両が最も警護対象車に近い位置を走っていました。左側にサイドカーがある側車は警護対象車の左側で左翼を担い、右側にサイドカーがある側車は警護対象車の右翼を担っており、左右対称の整然とした車列を作り上げています。自然と「こりゃあ名誉職でもあるな」と思えてくるほどです。
もちろん、何かあった際には万全の対処ができる実力を備えていないと採用されないのでしょうけれど、といって実力だけで採用されることもなさそうです。皇宮警察の姿があるだけで、格調あふれる車列に思えてきます。
一糸乱れぬ黒バイ隊員
そして冒頭の皇宮警察バイクですが、信号待ちを終えて発進直前、5人の頭が一糸乱れぬ動きを見せてハッとさせられました。まず、右真横の足元50cmほどの位置を素早く確認し、次に同じく左真横の足元から50cmほどを確認し、発進です。実に整然としており、一息で流れるように確認していました。サイドカーに乗っている方まで全く同じ頭の動きを見せ、真後ろにいる関係ない私までちょっと背筋が伸びてしまいそうです。皇宮警察が一般車の一時不停止や信号無視を取り締まることなどまずないでしょうが、それでも周囲の車両を引き締める効果はありそうです。もし皇宮警察のバイクに遭遇したなら、信号発進時を見逃さないようにご注視を。
この記事へのコメントはありません。