明けましておめでとうございます、歌舞伎顔のアルファードです。年明け以降、従来のBMWらしからぬテイスト溢れるアクティブツアラーのCMや、相変わらずのヤナセのCMなど、自動車の新CMが目白押しとなっています。中でも、スズキの初売り座CM「飛び六方」篇は元日の一日だけでもう30回は目にしたかもしれません。つまりテレビを見過ぎているということでもあるのですが、それはともかく、何となく頭の中がお正月歌舞伎でいっぱいなので、隈取りアルファードな気分というわけです。歌舞伎顔といえばマツダのビアンテもスッピンの状態で歌舞伎っぽいのですが、よくよく考えるとビアンテは般若のほうが近いので題材はアルファードという次第です。
画像のアルファードはボディカラーが白ということもあって、結果的にでしょうが、歌舞伎の隈取りを意識したかのようなボンネットダクトの配置になっていますし、そういう位置のみブラックアウト化がなされているように感じます。ここまで化粧をするとノーマルのG’sアルファードとは表情が一変していますが、実はここまでやらなくてもラインを一本走らせるだけで、全然違った車に見えそうです。自動車に走るラインで一番注目を浴びているのはボディサイドを走るキャラクターラインだと思いますが、たとえばCLSの弓なりラインはボディデザインそのものと一体不可分の秀逸なラインとして今でも輝きを失っていません。また、BMWの場合はそもそもホフマイスターキンクやキドニーグリルなどと並んでキャラクターラインがBMWデザインの文法に組み込まれています。しかし、私がずっと気になっているのは、キャラクターラインよりも、ボンネット上のプレスラインでした。
身近な車両ばかりを例に出すのもなんですが、同じBMW車両であってもボンネットがただぬめっとしてほぼ平面のままであるモデルもあれば、「明らかにそこに風が流れている!」と思われる風の通り道さながらのプレスライン、さらに隈取りとまではいかないまでも表情付けのためだけに動きが付けられたプレスラインまでさまざまにあります。当初はモデルごとに何か規則性があるのかとあれこれ推測していましたが、どう考えてもプレスラインに規則性を見出せなかったのでもう考えるのはあきらめました。ただ、規則性はわからずとも、ボンネットのプレスラインは自動車の表情を一変させる力があることは疑っていません。画像のアルファードはボンネットダクトが凄く効いていますし、ミニバンではなくセダンであればボンネット面積も広めなので、もっと効果のあるカスタマイズが楽しめそうです。という正月だるみの想像を繰り広げながら、今年のオートサロンを楽しみにしています。今年もゆるめのスタートですが、皆様また一年、どうぞよろしくお願いいたします。
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