インパル・マーチです。このリアウィングにどうもグッときます。速いとか速くないとか空力の向上が云々は抜きにして、このミニマムな造形が素晴らしいです。物凄くシンプルですが、飽きることなく見ていられます。しかも、真後ろから見るとまるで騙し絵さながらで、リアウィングが存在していないかのように目に映ります。リアウィンドウの縁とリアウィングが綺麗に重なるからで、ひょっとするとこういう視覚効果も狙ったデザインなのかもしれません。
このインパル製リアウィングは正式には「IMPUL MARCH リアウイング」と呼ばれるもので、公式ホームページの説明によると、一度廃番になったもののリクエストが多く復刻にいたったレーシングウィングとありました。復刻版は現行の法規制をクリアするためにウィング中央にブレーキランプが追加されているので、画像のリアウィングは元祖のほうということでしょうか。他にもリアハーフスポイラーにフロントハーフスポイラーとインパルで固めているので、ひょっとするとエンジンもIMPULエクストラパワーキットが装着されているかもしれません。
さてこのインパルマーチについて調べているうちに気になったのが、オーテックの存在です。K12マーチにはインパルチューンの他に、日産謹製でもあるオーテックチューンのコンプリートカーSR12が存在していました。当時どちらを選ぶか迷った方もいたようで、質問系サイトにもそのような書き込みが確認できます。私は日産チューナーそれぞれのキャラクターや棲み分け状況など、肌感覚として理解できるほど深く見聞していませんが、おそらくBMWでいうM社とアルピナのような関係だろうとざっくり考えています。そして、完全に内製化されたチューナーと限りなく純血に近い外部チューナー双方にチューニングされる車は、非常に幸せな車に違いありません。自身が持つ可能性を、決して奇をてらうことなく引き出してくれるのですから。
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