【ロールス・ロイス】【ファントム】

  1. ロールス・ロイス


 ロールス・ロイスのファントムです。 ロールス・ロイス車を「走る不動産」と最初に評したのが誰なのかはわかりませんし、そのような表現が一体いつから存在するのかなどさっぱりわかりませんが、これは実に上手い表現だと思っていました。多分に週刊誌的な表現ではありますが、それでも面白い表現です。価格面だけを見ればロールス・ロイスよりも高額なたとえば二億円超のヴェイロンや一億円超のその他スーパーカーは各種ありますが、車体サイズや居住性や出で立ちといったキャラクター面までをも考えると、最も不動産に例え当てられて妙なのは、ロールス・ロイス以外にないかもしれません。
 画像のファントムはBMW傘下後のものですが、BMWによる再生劇が決して順風満帆ではなかったことを知ったのは、NHKのBS番組「イギリス・ブランドパワー」でした。BMWが手にしたのは「ロールス・ロイスという商標を使用できる権利」だけなので、工場もデザイナーも何もないまさにゼロからのスタートです。ロールス・ロイスを巡ってフォルクスワーゲングループと激しいやり取りを経て、ベントレーをフォルクスワーゲングループに、ロールス・ロイスをBMWにという半ば政治決着のような解決を見ています。そこからなおも非公式にフォルクスワーゲン(というよりフェルディナント・ピエヒ)から「ブガッティとロールス・ロイスを交換しないか」という打診があったくらいなので、そもそも商標の獲得劇からしてその後の波乱を予感させるものとなっています。そして、BMWがロールス・ロイス再生の手がかりにしたのが、”The Hunt House(ハントハウス)”と呼ばれる、ロールス・ロイス愛好家による小さなロールス・ロイス博物館でした。歴代の顧客リストから設計図までありとあらゆる文献が保管されているそのハントハウスで、BMWの面々はそれらを読み込むことからスタートし、無事、再生へと至ったようです。
 一度消滅したブランドを復活させるというニュースは、今年だけでもいくつか目にしています。もちろん勝算があるからこそ復活させるのでしょうけれど、この「ハントハウス」のような拠り所があるのか気になったりもしています。大体1920年代のブランドだからです。ロールス・ロイスは経営破綻して国営化されまた民営化されてまた転売とはいっても、100年近く前に消滅したままというわけではありません。あっちこっちハンドルを取られた自動車部門ですが、長く続いてはいました。しかし、たとえばベルギーのミネルヴァというブランドも復活するようですが、車を生産していた期間は1902年から1938年となっています。当時の遺産はあるのか、非常に興味があります。どうせ復活させるなら、「なるほど、これがベルギーの高級車か!」という息吹を感じたいからです。スパイカーのC8を見たときには、勝手にオランダ貴族を感じさせていただきました。そもそも、自動車博物館でしか見る機会がないブランドが復活を果たし街を行き交うようになれば、それだけでもきっと楽しいことなのだろうと思います。

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【成長期をもう一度】

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