【ロールスロイス・ゴースト】【12気筒の牙城】


 ロールスロイスのゴーストです。マフラーをよく見ると、いつでも四本出しにしてくれてOKですよという具合に4つの出口が見えています。そして、当然のようにV12ツインターボエンジンを積んでいるゴーストです。他のファントムやレイスもNAか過給かの違いはあれどやはり12気筒エンジンを積んでおり、現行ラインナップに12気筒エンジンを積んでいないロールスロイスは存在しません。まるで12気筒エンジンにあらずんばロールスロイスにあらずと言わんばかりの12気筒そろい踏みですが、この先ロールスロイスがダウンサイジングして12気筒以外のエンジンを積むことはあるのでしょうか。
 各メーカーをダウンサイジングに駆り立てている要因はもちろん、CO2の排出量規制です。先月アメリカで火力発電所に対しても規制の網が投げかけられたように、このような二酸化炭素規制は自動車メーカーだけの話ではないので、まだまだ厳しくなる一方だと思われます。とはいっても、グループとして達成すれば良い以上、BMWグループのロールスロイスは何一つ対策を取らなくても済みます。4気筒エンジンが主流になった3シリーズを中心に、BMWはダウンサイジングの速度を緩めません。それはMINIにも及んでいます。もうロールスロイスだけは16気筒エンジンにアップサイジングしても良いくらいの余裕はありそうですが、環境意識の高さが突き抜けているBMWということを考えると、ロールスロイスでも排出量削減に向けた何らかのアクションはあるはずです。
 その「何らかのアクション」というのがどういうものかは想像する他ありませんが、できれば12気筒エンジンのままでその「何らか」を実施して欲しいです。このままでは12気筒エンジンどころかマルチシリンダー自体が先細っていくこと必至です。先日のベントレーは12気筒離れが始まっていますが、ベントレーの場合はフラッグシップであるミュルザンヌがそもそも8気筒エンジンなのでまだ抵抗感は強くないです。ただ、ロールスロイスもV8ターボとかになってしまうと、効率性以外の要素で形作られているロールスロイス的な諸々の要素が損なわれてしまうんじゃないかと勝手に心配してしまいます。圧倒的な無駄からくる圧倒的な余裕。こういうのって大事だと思うんです。それほど12気筒にこれまた勝手にシンボリックな何かを抱いてしまっています。12気筒のままで大幅にCO2削減への画期となるイノベーションを期待して止みません。

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