今年もニューイヤーミーティングに行ったのですが、かつて碑文谷にあったマイバッハセンターで整備士をされていた方とお話をする機会があり、実にたくさんおうかがいすることができました。私が知らない世界の話ばかりで楽しく且つ勉強になることが多かったのですが、中でもわかりやすく驚いてしまったのが、先代マイバッハの維持費です。車検に800万円かかることなどごく普通らしく驚きました。
先代マイバッハは12気筒モデルしかなく、毎日エアコンを付けっぱなしで何時間もその12気筒エンジンをアイドリング待機という特殊な使われ方のため、ブッシュが駄目になるなど熱害が避けられなかったそうです。さらに、部品代は何でも一口50万円からという相場にならざるを得ず、それも維持費が高く付く一因になっているようでした。
たとえば、足回りのブッシュが切れているから直したいけれども、ブッシュだけの部品供給はないのでアームごと取り寄せると両方で「はい50万」、それに工賃がプラスされることになります。あるいは、エアコンのエバポレーターが故障した場合、マイバッハはリアのエバポレーターがパンクしやすく、リアのエバポレーターだけを取りたくてもそのような設定がないので、コンソール丸ごとのエアコンユニットが到着して「はい80万」、そして工賃がかかるという具合です。
以前のマイバッハの記事で四本出しカスタムのマイバッハを取り上げましたが、あの個体は中古車としてその後カーセンサーに価格「ASK」で売り出されており、千葉県の販売元に問い合わせると1,180万円とのことで、「あれ、そんなに高くないんだなあ」などと少し空想を巡らせたことがありました。
しかし、マイバッハセンターで実際にマイバッハの面倒を見ていた方が「絶対に個人で趣味として所有しちゃだめな車です」とまで言うだけあって、部品代に限らずマイバッハセンター以外への部品供給の制限など、個人で趣味として所有するには金銭面以外でもハードルが高く思えました。この点を逆方向から考えると、有名人に多く見られるマイバッハの所有者は各種ハードルが痛くもかゆくもないということになるのでしょう。
ちなみに、碑文谷にあったマイバッハセンターは正式にはマイバッハSLRサービスセンター東京というだけあって、SLRの話題やメルセデスベンツジャパンが直販していた特殊車両の話もたくさんうかがえたので、その話はまたどこかの記事でご紹介できればと思います。
愛車の相場を把握して売却しよう
さて、いざマイバッハ、特に初代マイバッハのナイスな在庫がどこかで見つかり、維持費もへっちゃらでいざ購入へと踏み切るにあたり、お手持ちの車を売却して購入資金に充てるという選択肢もあるかと思います。先代マイバッハであれば1,000万円くらいが相場ですから、現在の愛車で何とか足しにできる方も少なくないでしょう。その際、大切にしてきた愛車を少しでも高く買い取ってもらうには、やはり自分の愛車の相場を把握しておく必要がありますし、把握しておくことで損をすることなど何ひとつありません。
そうなると当然、リアルな相場を把握する場としては一括査定が挙げられます。一括査定という言葉はネット上でよく見かけますが、一括査定サイトの中には提携会社は49社にのぼり、うち10社まで査定依頼を出すことができるナビクルという査定サイトもあります。
49ある提携先を確認しましたが、ガリバーやビッグモーターなどは当然として、日本全国の買取店や輸入専門店とも提携しています。それぞれの提携先を子細に確認していると、たとえば「トップランク」という輸入車専門店は海外にも顧客がいるので、仕入れた車を国内の業者オークションではなく海外へ売り出すことも想定して買取に参入してきます。公式サイトで「世界相場を基準にした高価買取」と挙げている通り、日本国内より海外のほうが高い値段をつけてくれる場合もあるわけですから、このような提携先が競って高く買い取ってくれようとする一括査定はとても頼もしいです。
最終的にどこで愛車を売却されるにせよ、相場を知っておく必要があります。売却をお考えの際には、一括査定サイトを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
この記事へのコメントはありません。